お米ができるまで
お米ができるまでには大変な手間隙をかけて育てます。それこそ、子供を育てるとの同じ。
一年を通じて、お米ができるまでの全部はとても書ききれません。
ここでは、月別に行う主な仕事を簡単説明しますので、少しでもご飯に興味を持っていただけたら幸いです。
4月
種まきをします。
種まきは、トレーに土を均一に盛り、そこに種をまいてまた土をかぶせます。そして、水をかけて芽が出るまで温室で育てます。
水加減が多くても少なくても、温度が高くても低くてもダメという、いきなり難しい条件で育てられます。
5月
田植えをします。
ある程度苗が育ってきたら、豊作の願いを込めながら田んぼに植えていきます。日本の春の原風景です♪
大体ゴールデンウィーク辺りに田植えを行うので、農家に連休なんてありません。。。
6月
田んぼに生えてくる草を取っていきます。
そのままに放置すると、稲よりも早く成長してしまい、稲が吸収する予定だった栄養分が全部持っていかれてしまいます。
これも、除草剤など使わずに手作業で除草を進めていきます。
7月
台風が来ないことを祈って・・・
天気と相談しながら、水の工面をしていきます。
8月
稲に花が咲きます。花の命は短いもので、この頃に長雨や冷夏になると、収穫量にかなりの影響があります。。。
9月
収穫までに、稲が寝てしまわないよう気を配りながら、お米が一粒一粒育っていくことを祈ります。
『実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな』
こんな言葉にもあるとおり、実ってくると稲穂がどんどん重くなり、頭をたれてさげてきます。
こういう人間でありたいものですよね♪
ちなみに、頭の重さに耐え切れなくて稲が寝てしまうことがあります。
とくに、雨天時なのですが、一度寝てしまうと起き上がることはできませんし、下敷きになった葉っぱは光合成できません。光合成ができなければ実(お米)も成長できなくなってしまいます。
10月
収穫された量から今年の反省をし、来年に向けての準備を始めます。